放射線部

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造影剤検査/造影剤とは

腹部CT画像

造影剤とは、画像診断の際、画像にコントラスト(濃度差)を付けたり、特定の組織の写り方を強調もしくは減少させたりする薬剤で、診断装置や用途、被検者の状態によって、使用方法/薬剤が異なります。

※白く濃染している部位が造影されている箇所となります。

造影剤の種類

非イオン性水溶性ヨード造影剤
CT検査、一般造影検査、血管造影で主に使用されます。副作用の報告(全体としては、数%)があるため、当院でも造影剤使用の有用性とリスクを説明した後、同意書にサインしてもらって検査を施行しています。

硫酸バリウム
消化管造影(食道、胃、大腸検査など)に用いられます。不溶性(水に溶けない)の為、消化管穿孔が疑われる場合は、使用していません。

水溶性ヨード造影剤
上記の様に、消化管穿孔が疑われる場合、硫酸バリウムの代替薬剤として、現在、主に用いられています。

イオン性ヨード造影剤
RP(逆行性尿路撮影)、ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管撮影)、PTCD(経皮経肝胆管ドレナージ)、PTGB(経皮経肝胆嚢ドレナージ)、関節造影などで用いられます。

ガドリニウムキレート剤
MRI用に使用される造影剤で、頻度は高くありませんが、副作用の報告があるため、CTと同様、検査前に同意書へのサインを必要としています。MRI用造影剤としては、ガドリニウムキレート剤以外にも用途によって数種類が使用、または研究されています。

※造影剤の副作用について
検査を受ける前に、造影剤を使用する必要性、リスクなどを主治医や検査指示医によって説明されます。
疑問などがある場合、当院スタッフにお尋ね下さい。

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