診療科・部門一覧

循環器内科

当科の特徴

当科では、山本・久保田・岡部を中心に15名のスタッフが診療にあたっています。当院は3次救急病院ですので、時間外でも常時8名の当直医が院内に待機しており、そのうち1名はCCU当直を務める循環器内科医です。さらに、オンコール1名とバックアップ1名の循環器内科医を院外に配置することで、24時間365日いつでも心筋梗塞などの循環器系救急疾患に迅速な対応ができる体制を整えています。救急部とも緊密に連携し、福岡都市圏で最も万全な循環器救急体制を整えているものと自負しています

2013年4月に、心臓血管外科・血管外科・循環器内科の3科で心臓血管・大動脈センターを立ち上げました。実際には、放射線科を加えた4科体制になります。診療科の垣根がないセンターの強みを最大限に生かして、最善・最強のチーム医療を実践していきたいと考えています。

当科の循環器診療の3本の柱は、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)に対する経皮的冠動脈インターベンション(PCI: Percutaneous Coronary Intervention)、不整脈に対するカテーテルアブレーション(CA: Catheter Ablation)、末梢動脈疾患(足の動脈の閉塞や狭窄)に対する血管内治療(EVT: Endovascular Therapy)です。2015年の実績は、PCI 709例(市内1位、全国30位以内)、CA 220例、EVT 126例(血管外科の症例も含む)でした。いずれも市内でトップクラスの症例数ですが、治療の質においてもトップクラスと評価をいただけるよう、スタッフ一同、一人ひとりの患者さんを大切にし、最新の知識と技術の習得に努め診療にあたっています。

当院は、日本循環器学会学術委員会 循環器疾患診療実態調査(JROAD)「レセプトおよびDPCデータを用いた心疾患における医療の質に関する研究」に協力しています。
詳しくはこちらもご覧ください。

主任部長 久保田徹、顧問 岡部眞典

当科の受診について

当科は患者さんをなるべくお待たせしないように時間予約制を導入しています。かかりつけやお近くの医院やクリニックの先生からの紹介状があれば、事前に診察の電話予約が可能です。患者さんより直接当院(地域医療連携室)へ電話予約していただいて結構です。なお、診察予約が可能なのは下記の新患担当の医師です。

 
新患担当医 岡部・矢野 久保田・橋本 長友 山本・野副 末松・権藤 交替制

紹介状の必要性

病院と診療所(医院やクリニック)が協同して、役割分担をしながら切れ目のない良質な医療を提供することが望まれています。病院は救急医療あるいは特殊な検査や入院治療を受け持ち、診療所はかかりつけ医(ホームドクター)としての役割を果たすように厚生労働省からも指導されています。このように病院と診療所が連携をとり合って診療を行ってゆくには、紹介状やそれに対する返事が非常に重要です。

<診療時間>
月~金曜日 9:00~12:30

<予約方法>
(患者さんへ)かかりつけ医の医療機関で紹介状を書いていただき、当院の地域医療連携室までお電話ください。

予約に関する問合せ先

済生会福岡総合病院 TEL:092-771-8151(代表)
地域医療連携室 内線5475

カテーテルアブレーション(不整脈のカテーテル治療)が通算300例を突破!

当院では2012年4月より不整脈に対する特殊治療であるカテーテルアブレーションを開始しましたが、2014年4月をもちまして通算の治療件数が300を突破しました。 発作性上室性頻拍症や心房細動などの上室性不整脈に加えて、心室性不整脈などの致死性不整脈に対しても積極的に治療を行っています。3次元マッピングシステム(CARTO V3、EnSite Velocity)などの最新の医療機器や医療技術を用いて、安全で的確な治療を目指しています。
われわれ臨床工学技士は、カテーテルアブレーションだけではなく、ペースメーカーや植え込み型除細動器などの特殊な医療機器を用いた不整脈治療の現場でも大きな役割を担い頑張っています。
(臨床工学技士:柿本 真司)

下肢閉塞性動脈硬化症:足の血管病は全身の血管病

動脈硬化の進行によって足の血流が低下する病気を下肢閉塞性動脈硬化症といいます。歩くと足が痛む・しびれるといった症状(間欠性跛行:かんけつせいはこう)から安静時の下肢痛や難治性潰瘍・壊死といった症状まで、血流低下の度合いによって重症度も異なります。心臓や脳の動脈にも同じように動脈硬化を合併している割合が高く、心筋梗塞や脳梗塞発症の高リスク群と呼ばれています。実際に5年生存率は大腸癌患者さんとほぼ同じく65%前後という報告もあり、大変予後の悪い病気と言えます。

さらに、この病気は全世界で増加の一途にあり、2000年と2010年の有病率を比較したある臨床研究では実に23.5%もの患者数増加が確認されました。今後、ますます早期発見・早期治療が重要となってくる疾患群と言えます。

当科では血管外科・放射線科と共同して積極的に下肢血行再建術(動脈の血流を戻す治療)を実施するとともに、心血管疾患の精査・加療も同時に実施しております。足の症状でお困りの方がいらっしゃいましたらいつでもご相談ください。

クロッサーシステムを先駆けて導入

下肢閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療(血管内治療)の分野においては、毎年様々な新しい治療機器が開発・臨床導入されております。当院では、昨年より九州地区では初めてクロッサーシステムと呼ばれる特殊な治療機器を導入し、良好な治療成績を得ております。

クロッサーシステムとは

毎秒2万回の振動により高度石灰化完全閉塞病変を貫通させる特殊なカテーテルです。病変が硬く通常の方法ではバルーンやステントが通過せず治療を諦めないといけないような場合でも、本システムを用いることで治療が可能となります。とくに、高度石灰化病変や慢性完全閉塞病変を有することの多い透析患者さんなどで威力を発揮します。治療時間の短縮にもつながる一方で、従来の治療方法と比較して患者さんへの負担はほとんどないため、非常に安全かつ有効な治療法と言えます。

部長 末松 延裕

画像検査を駆使した新しい冠動脈疾患治療

当院では年間1400件の320列冠動脈CTを行っています。CT検査を行うと、狭い血管が発見される方が数多くいらっしゃいますが、心筋の血液不足のサイン(虚血;きょけつ)があるとは限らないケースも存在します。外来で血液不足のサインを確認する方法に核医学検査(年間450例)があります。

従来はこの二つは独立した検査同士でしたが、近年この二つを組み合わせることでより視覚的に確認できるようになりました。これをFusion Image (融合画像)(図1)と読んでいます。(図1は、CT検査と核医学検査の結果をコンピュータで融合させています) Fusion Imageを用いることにより、治療方針の決定に有益であるのはもちろんのこと、患者さん、ご家族、紹介してくださる開業医の先生方に結果をより視覚的に提示できるようになりました。

図:320列冠動脈CT(図2)では狭窄(血管が狭い部分)が疑われ、fusion image(融合画像)(図1)では負荷時に虚血(黄色の点線:赤味が薄れて黄色味を帯びている)を認めました。冠動脈造影検査で狭窄を確認し(図3)、同部位に治療を行いました。

部長 芹川 威

カテーテルアブレーション(心筋焼灼術)とは

カテーテルアブレーション(心筋焼灼術)とは、一部の不整脈に対して行われる治療法で、不整脈の原因となっている部位に熱を加え、異常な電気信号の流れを止めます。 当院では、不整脈の電気の流れを分析しアブレーションを行う部位を特定する最新の医療機器「CARTO3」マッピングシステムを導入し、治療に役立てています。

カテーテルアブレーションについての詳細は、こちら
ペースメーカーについては、こちら

上図:3D Mapping System(CARTO3,EnSite system)による映像。このシステムは、磁界と電界を利用し、GPSと同様の原理で、磁界を用いてカテーテルの正確な位置を割り出し、心臓の立体画像を構築します。

部長 野副 純世

診療内容についての問合せ先

済生会福岡総合病院 TEL:092-771-8151(代表)
循環器外来 内線5020

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