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眼科

当科の特徴

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眼科では白内障、緑内障などのさまざまな眼の病気の治療や手術を幅広く行っています。
白内障の患者さんについては手術の適応の見極めはもちろん、安全な手術を心がけています。
緑内障では不安を抱える患者さんも多く、詳しい説明で病気の理解の手助けをいたします。
また糖尿病の患者さんについては、糖尿病コントロールの重要性や糖尿病網膜症について詳しくお話し、治療の時期を逃すことのないよう尽力しています。
アトピー性皮膚炎の眼合併症として、近年、白内障や網膜剥離の合併が多いことが明らかになっており、特に顔の症状が強い方は検査を受けておいた方がよいでしょう。

なお当科につきましては、外来診療の円滑化、待ち時間の短縮を目的として初診患者さんの診療予約制を導入しております。初診で眼科を受診される際には、大変お手数ですが、地域医療連携室までお電話でのご予約をお願いいたします。



硝子体手術について

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視力低下の原因となっている硝子体(眼内のゼリー状の組織)や網膜上の膜を切除するために白目の部分に小さな穴を3ヵ所開け、そこから細い器具を眼内に挿入し、眼の中の出血や濁りを硝子体と共に取り除いたり、網膜にできた増殖組織を取り除くことで網膜の機能を回復させる手術を硝子体手術といいます。

現在では手術機械の発達や手術技術の進歩により手術可能となる疾患も増え比較的安全に手術ができるようになりました。従来の硝子体手術は20ゲージ(約0.9mm)を用いていたため器具を差し込む傷口が大きく、傷口を縫う必要がありました。これに対し、現在当院で行っているアルコン社製コンステレーションを使用した「小切開硝子体手術」は23ゲージや25ゲージ(約0.5mm)という極めて細い器具を用いるため傷口が非常に小さく、無縫合で手術を終えることもできます(当院は25ゲージ)。利点として術後の回復が早く、眼の違和感や炎症を大幅に軽減することができるようになっています。

手術方法

ほとんどの硝子体手術は局所麻酔(当院では全身麻酔も可能)で行います。手術室で眼の下の部分に麻酔の注射をします。それでも手術中に痛みを感じる場合は麻酔を追加することで痛みを取り除くことが可能です。

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  • 1.まず白目の部分に手術機器を挿入する小さな穴を3ヶ所あけます。
     1つ目は術中に眼球の形態を保つための灌流液を入れるため、2つ目は眼内を照らす照明を入れるた
     め、3つ目は硝子体を切除するカッターと呼ばれる器具やレーザーを入れるための入り口です(図)
  • 2.硝子体を切除した後に網膜上に張った膜をピンセットのような器具で剥ぎ取ったり、増殖膜と呼ばれる
     分厚い膜をハサミで切り取ったり、網膜にレーザーを照射したりと必要に応じて処置を行います。
  • 3.網膜剥離や黄斑円孔などの疾患は、眼内をガスで置換して手術を終えます。

  • 注意点
  • ●ガスを注入した患者様は術後数日間うつむき姿勢をとっていただきます
  • ●白内障のある患者様は白内障手術も同時に行います
  • ●手術時間は疾患によりさまざまですが、軽症なら1時間弱、重症の場合は2時間以上かかります
  • ●入院期間も疾患により異なり、数日から2週間程度とさまざまです

適応疾患

黄斑上膜(網膜前膜)、黄斑円孔、硝子体出血、裂孔原性網膜剥離、増殖性糖尿病網膜症など

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