がん治療センター

外来での化学療法

外来での化学療法について

入院と外来とどちらを希望しますか?
Q.入院と外来のどちらを希望しますか?

がん患者さんに対し抗がん剤を使用した治療を行うことを「化学療法」といいます。
以前は化学療法のほとんどが入院で行われていましたが、副作用を軽減する治療法の進歩や患者さんの生活の質(QOL:Quality of Life)を重視する考え方への変化などの理由から、現在その多くが外来で行われるようになってきました。
このように外来で行う抗がん剤治療のことを、「外来化学療法」といいます。
当院でも、2006年10月より外来化学療法専用治療室である「外来化学療法室」を開設し、患者さんのQOL重視の観点から外来化学療法への移行を積極的に進めています。

対応可能な患者さんについて

当院の外来化学療法を利用された化学療法件数

すべての患者さんが外来治療可能なわけではありません。病気の種類、治療の内容、副作用の程度などを主治医と相談した上で、可能であれば外来での治療を進めていくことになります。外来化学療法の対象となった病気別の件数(表1)、当院の外来化学療法を利用された化学療法件数 (右図)を示します。 広くさまざまな病気の方を対象に外来化学療法を行っているのがお分かりいただけるのではないでしょうか。

表1 がん種別 外来化学療法のべ件数
大腸がん 506 子宮体がん 70
乳がん 482 膵がん 68
卵巣がん 261 肺がん 53
胃がん 157 多発性骨髄腫 25
胆道がん 90 卵管がん 22
悪性リンパ腫 80 食道がん 15
子宮頸がん 76 その他 50

外来化学療法の流れ

主治医との話し合いの後、外来化学療法を行っていくことが決まりましたら、外来化学療法の流れや注意点についてご理解いただくために、看護師によるオリエンテーションをさせていただきます。その際、よりスムーズに理解をしていただけるよう、パンフレット(下図右)を使用し実際に院内をご案内しながら説明を行っています。
外来での化学療法治療当日の流れは以下のようになります。来院後の検査・各科での診察の結果、主治医がその日の化学療法の施行が可能と判断しましたら、13階の外来化学療法室へ移動していただきます。その後、お薬が届き次第、点滴治療が開始されます。
当院では、外来化学療法予定の患者さんに対して、採血~検査を優先的に行うことで、来院~診察までの時間をできるだけ短くするよう、すべての部署が連携して取り組んでいます。

◆治療当日の流れ

パンフレット

外来での化学療法の体制

スタッフ
外来化学療法専任医師 江見 泰徳(がん治療センター・センター長兼外科部長)
小田 尚伸(がん治療センター・副センター長兼腫瘍内科主任部長)
本村 誠一(血液内科主任部長)
看護師
(がん化学療法看護認定看護師)
中村 文美
明木 千津子
薬剤師
(がん薬物療法認定薬剤師)
阿曽沼 伸一
宮崎 早苗
外来化学療法室概要 リクライニングチェア 12床
外来化学療法室常勤看護師 3名

外来での化学療法中の緊急対応について

多くの患者さんが入院治療よりも外来での治療を望んでおられますが、同時に外来での治療に不安を抱える患者さんも少なくありません。確かに外来での化学療法中には、副作用や元々の病状によってさまざまな症状が出現してくることがあります。そうした場合どのような対処をしたらいいのかについては、オリエンテーションのときにお渡しするパンフレットに記載しておりますので、再度ご自宅で目を通しておくことをおすすめします。

しかし中には自宅では対応が難しい症状や、病院を受診していていただく必要のある症状も含まれています。もし自宅で体調の変化や症状の出現を自覚された場合、お電話でお問い合わせいただくか、必要時には外来受診していただくことで十分対応可能です。当院では、通常時間帯の外来対応はもちろんのこと、夜間・休日も、併設の救命救急センター(24時間体制)で対応可能な体制が整っております。

化学療法についてのお悩み相談会

化学療法についてのお悩み相談会

抗がん剤や放射線療法といった「がん」の治療を受けると、治療の組み合わせや患者さんの身体の状態によりさまざまな副作用がみられます。ここでは化学療法を受けている患者さんとご家族が副作用と上手に付き合っていくためのお手伝いをさせていただきたいと考えています。
当院では毎月第3月曜日に化学療法を受けている患者さんとご家族に向けて相談会を行っています。対象は化学療法による副作用でお悩みの方です。内容としては、抗がん剤による皮膚症状・脱毛時の頭皮ケア・ウイッグの選び方・その他、化学療法に関する副作用についてなどです。帽子・ウイッグ・マニキュアの展示、パンフレットの設置もしています。ご希望の方はお化粧の仕方などもご紹介しています。お気軽にご参加ください。

日時 毎月第3月曜日 14:30~15:30(終了時間は前後することがあります。)
場所 当院13階 外来化学療法室
参加費 無料(事前予約は必要ありません)
参加スタッフ 化学療法看護認定看護または化学療法室看護師のいずれか1名
スヴェンソン担当者1名

ポスター(PDF)はこちらから閲覧できます。

Message for you

病気になり化学療法が始まることで、生活や仕事に大きな変化が生じることがあると思います。しかし、病気になったからといって、全く何もできなくなるわけではありません。今まで通りお仕事を続けたり、ご家庭での役割を果たしながら、あるいはご自分の趣味に時間を使いながら、並行して化学療法を続けていける、そういう環境づくりのお手伝いをさせていただければと考えています。当院では、緊急対応可能な環境で安心して治療を受けていただけるよう、十分なスタッフを配置しバックアップ体制を整えておりますので、お気軽にご相談ください。がん相談支援センターの詳細については、こちらをご覧ください。

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