看護師特定行為研修
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受講される方へ
研修スケジュール
カリキュラムは、「共通科目」と「区分別科目」からなります。
共通科目・区分別科目ともにe-ラーニングによる自宅学習を中心に、2~3日/月の集合研修を行います。
集合で学ぶ演習・実習・科目試験以外は、自施設で働きながら研修受講を進めることが可能です。
区分別科目実習は、基本的に自施設で行っていただきます。
【研修期間】2022年4月4日~2023年3月18日(予定)
2022年4月 | 開講式 | 2022年4月4日 |
---|---|---|
4月~9月 | 共通科目 | e-learning(自宅).........192時間 演習・実習(集合研修)...56時間 科目試験(集合研修)......7時間 |
9月~12月 | 区分別科目 | e-learning(自宅).........14~44時間 演習・実習(集合研修)...2~13時間 科目試験(集合研修)......1~5時間 ※選択科目により時間数は異なります |
2022年12月~2023年2月 | 区分別科目実習 (自施設実習) |
14~24日間 ※選択科目により異なります |
3月 | 修了式 | 2023年3月17日(予定) |
- ●スケジュールは予定ですので、変更する場合があります。
- ●区分別科目の実習期間は約2ヵ月間設けていますが、実質の実習日は14~24日です。
症例の多少や経験値により変動する可能性があります。
研修風景

2022年4月4日(月)8名の研修生を迎え、開講式を終了しました。
第3期生は、院内から3名、院外から5名の計8名です。
またこの8名以外に、既に特定行為研修を修了している7名も追加の
区分取得に挑みます。
今後の研修風景や研修生の声などを随時掲載していきます。
7~9月 共通科目
今年度も新型コロナウイルスの影響で、本来5月から集合研修開始の予定でしたが、時期を2ヵ月ずらして7月からの開始となりました。
今年度も臨床から多くの医師・薬剤師の皆さんが指導に協力してくれ、無事に共通科目が終了しました。
補講として追加授業を行ったフィジカルアセスメント実習では、昨年度の1期生も指導の手伝いに来てくれました。
10月 演習・実習

10月から、いよいよ特定行為区分の演習・実習が開始します。
各自が選択した区分の授業日だけ、集合研修に参加します。それ以外は、通常業務を行いながら前半の共通科目で学んだ知識を臨床で活かしていきます。
特定行為区分 修了者フォローアップ研修

2021年3月に修了した1期生を対象に、9月3日第1回フォローアップ研修を開催しました。
6ヵ月ぶりに顔を合わせられると楽しみにしていたのですが、新型コロナウイルスの影響でオンライン開催としました。
それでも久しぶりに、知識の復習・意見交換の場となりました。
内容は、
- ①めまいの臨床推論(神経内科医師より)
- ②E-ラーニング事例を用いたペーパーペーシェントでの病態判断(救急科指導医より)
- ③近況の活動状況報告と情報共有
でした。
次回は、半年後に1期生・2期生合同での交流会を企画しています。
特定行為看護師の育成だけでなく、修了後のフォローアップについても引き続き力を入れていきます。
研修修了者の声
●2021年度 修了生(2期生)

松本 勝二郎(国立病院機構 福岡病院)
■受講動機
感染管理認定看護師として活動しながら、現在の重症心身障がい児(者)病棟で人工呼吸器患者をみるなかで、力不足を感じることや病態判断に迷うことがありました。特定行為研修のことは知っていて、何かしらの形で受けたいと思っていたところ、看護部長から「受けてみたら」と背中を押していただきました。すぐに「はい!」と返事をし、受講を決意しました。
■研修の感想
自施設で足りない症例については済生会福岡病院で実習をさせていただきましたが、先生方をはじめ、スタッフの皆さんの研修を受け入れてくださる体制がとても整っていました。研修修了者からの実践に向けたいろいろな情報やアドバイスもとても助かりました。これからは患者を中心とし、医師やPT・ME・栄養士たちと連携しながら、学んだ知識をいかしていきたいと思います。重心患者で必要な「胃ろう・腸ろう交換」などについても、今後機会があれば取得していきたいです。
●2020年度 修了生(1期生)

野口 あすか(済生会福岡総合病院)
■現在の活動
呼吸器関連の特定行為を中心に活動しています。人工呼吸器離脱目標や鎮静深度を医師と話し合い、患者の状態変化に合わせた設定変更や鎮静薬の調整をタイムリーに行っています。気管切開チューブの定期交換は、特定看護師で院内の約80%を担うようになりました。また、病棟で挿管チューブ位置が浅い患者を発見した場合、医師の到着を待つことなく、適正な位置へ変更することも可能となりました。このような医行為での介入を通して、医師と目標を共有しやすくなり多職種との連携の架け橋の役割も担っています。
■今後、受講を考える方へのメッセージ
研修ではこれまでの看護教育にはない、医学の臨床推論や医療面接を学ぶことができました。医行為を行う上で必要な実践力や判断力が身につき、安全に配慮した活動ができるようになります。また、特定看護師は医行為だけでなく、看護のマインドを大切にしながら「治療」と「生活」の両面から患者を支援し、実践力の高い医療を提供することを目指しています。今後は、急性期から在宅まで様々な医療現場への活動の拡大が期待されています。地域医療に携わる多くの看護師の皆様とともに学べることを楽しみにしています。