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循環器内科 - 冠動脈疾患(心筋梗塞・狭心症)
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PCI治療
画像検査を駆使した虚血性心疾患の診断とアテレクトミーデバイスを用いたPCI治療
当院では年間1500件の320列冠動脈CTを行っています。CT検査を行うと、狭い血管が発見される方が数多くいらっしゃいますが、心筋の血液不足のサイン(虚血:きょけつ)があるとは限らないケースも存在します。外来で血液不足のサインを確認する方法に核医学検査があります。従来はこの二つは独立した検査同士でしたが、近年この二つを組み合わせることでより視覚的に確認できるようになりました。これをFusion Image (融合画像)と読んでいます。(図1は、CT検査と核医学検査の結果をコンピュータで融合させています)
Fusion Imageを用いることにより、治療方針の決定に有益であるのはもちろんのこと、患者さんにより視覚的に病態を理解いただけるようになりました。
図1 Fusion image(融合画像)


320列冠動脈CT(図2)では血管が狭くなった狭窄が疑われ、fusion image(図1)では負荷時に虚血(黄色の点線:赤味が薄れて黄色味を帯びている)を認めました。冠動脈造影検査で狭窄を確認し(図3)、同部位に治療を行いました。
図2 320列冠動脈CT
図3 冠動脈造影
図4 各種アテレクトミーデバイス


虚血性心疾患の治療に関しては、患者さんに適した治療をおすすめしています。PCI治療デバイスも進化しており、冠動脈の石灰化病変や血栓性病変などの複雑病変に対しては、アテレクトミーデバイス(図4)を駆使した治療を心がけています。
当院では3種のアテレクトミーデバイスは全て使用可能です。
ロータブレーター:ドリルで石灰化病変を粉砕
DCA:カッターでアテローム病変を切除
エキシマレーザー:レーザーで血栓性病変を蒸散