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内科 - 血液内科

血液内科

血液内科では、リンパ節腫脹やM蛋白出現などの異常を認めた方、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病など血球減少を来す疾患の方、急性白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの腫瘍性疾患を発症された方など、多様な症状やご病気に対して診療にあたらせていただいております。当院では血液検査や画像検査、骨髄穿刺・生検検査などを速やかに実施する環境が整っていますので、さまざまな血液疾患に対する診断を速やかに行い、病状に応じて最適な治療を行っています。標準的な治療に基づきつつ、必要時は九州大学病院や九州がんセンターといった福岡県がん診療連携拠点病院や近隣病院と連携して、臨床治験のご紹介などもさせていただいております。

化学療法

また近年は従来の抗がん剤治療に加えて、抗体製剤や分子標的治療薬など新規薬剤も多く登場しており、病状のコントロールを行いながら持続的に加療していく機会が増えています。外来で日常の生活を送りながら、治癒や生存期間の延長を目指した化学療法(抗がん剤を用いた治療)を通院で行うニーズが増しており、化学療法内科として他の診療科とも連携しながら適切な外来治療の提供にも務めています。

2023年に無菌治療室を開設しました。白血病等の血液疾患に対してより安全な治療を行うことが可能となります。今まで以上に安全な入院環境、無菌管理のもと、急性白血病など骨髄抑制の強い症例を含めた専門的医療をお受けいただけます。

当科の実績

2024年 新規造血器疾患症例の内訳

疾患 内訳
悪性リンパ腫 (ML) びまん性大細胞型B細胞リンパ腫 (DLBCL) 18 44
縦隔大細胞型B細胞リンパ腫(PMBL) 1
原発性滲出リンパ腫様リンパ腫 (PEL-LL) 1
リヒター症候群 1
濾胞性リンパ腫 (FL) 15
節性辺縁帯リンパ腫(NMZL) 1
血管免疫芽球性T細胞リンパ腫(AITL) 3
成人T細胞性リンパ腫/白血病 (ATLL) 4
形質細胞腫瘍 多発性骨髄腫(MM) 8 8
急性白血病 急性骨髄性白血病 (AML) 9 13
フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病 (ALL,Ph+) 2
フィラデルフィア染色体陰性急性リンパ性白血病 (ALL,Ph-) 2
骨髄異形成症候群 (MDS) 多系統に異形成を有する骨髄異形成症候群(MDS-MLD) 1 6
環状鉄芽球を伴うMDS-MLD(MDS-RS-MLD) 1
過剰な芽球を伴う骨髄異形成症候群 1 (MDS-EB-1) 1
過剰な芽球を伴う骨髄異形成症候群 2 (MDS-EB-2) 1
5q-を伴う骨髄異形成症候群(MDS with isolated del(5q)) 1
低形成骨髄異形成症候群(MDS-h) 1
合計 71
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