リハビリテーション部

リハビリテーション部 - 脳血管リハビリ

対象疾患

・脳血管障害

脳梗塞、くも膜下出血、脳内出血

・外傷

急性期頭部外傷、慢性硬膜下血腫

・その他

脳腫瘍、正常圧水頭症、パーキンソン病、ギラン・バレー症候群、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、重症筋無力症ほか

目的

当院は2009年に脳卒中急性期の患者さんを集中的に治療する脳卒中治療室(SCU)を開設し、専従の療法士を配置して超急性期から365日リハビリを開始できる体制を整えています。また当院の特色としてリハビリ室、言語聴覚室がSCU病棟に隣接しており、入院初日からリハビリを開始することが可能です。急性期脳血管障害患者さんを中心に、SCUや集中治療室で治療が行われている超急性期において、十分なリスク管理のもと早期の機能改善と在宅・社会復帰を目標に急性期に特化したリハビリを提供しています。早期にリハビリを開始することが、その後の良好な機能回復に大きく影響を及ぼすとされ、寝たきりや不動などに伴う廃用症候群の予防にも努め、安全性を確保した上で可及的早期に離床を進めています。

治療訓練

脳血管リハビリテーション

<理学療法>

 ・床上安静期

関節拘縮(関節が硬くなること)や筋力の低下予防を目的にベッド上で関節可動域運動、筋力増強運動を行います。

 ・離床期

起き上がり動作や座位、立位、歩行の練習を行います。手すりや歩行器、杖を使用するなど、その人に合わせた適切な方法で練習を行い、また麻痺が重度の患者さんには装具を使用し早期から積極的に動作練習を行っていきます。階段昇降やバランス訓練など応用的な動作練習も行い個別に練習内容を計画していきます。

<作業療法>

 ・機能低下した腕や手指の動きの改善を目的に上肢機能練習器具を用いた作業を通して練習を行います。

 ・食事動作や更衣動作などの日常生活活動、書字や家事動作といった生活関連動作を実用的に行えるよう、さまざまな動作練習を行います。

 ・記憶障害や注意障害、遂行機能障害などの高次脳機能障害に対する評価やリハビリも実施していき自宅復帰、社会復帰を目指していきます。

<言語聴覚療法>

 ・「聞く」「話す」「読む」「書く」などの言語機能について評価し、コミュニケーション能力の向上を目的として、言語障害(失語症や構音障害)の検査やリハビリを行います。

 ・脳血管障害の患者さんは嚥下障害(飲み込む機能の低下)を呈しやすいため、摂食・嚥下障害のリハビリテーションも医師、看護師、管理栄養士などと連携を取りながら行っています。

チームでサポートしていきます

合同カンファレンスや脳卒中ラウンドへ参加し、医師、看護師、理学療法士、管理栄養士、薬剤師、医療ソーシャルワーカーを含めた他職種と連携しながらサポートしていきます。

ページTOPへ