看護師特定行為研修

看護師特定行為研修について

看護師特定行為とは

看護師特定行為研修について

特定行為研修は、「特定行為」のみを行うのではなく、病態の変化や疾患を包括的にアセスメントする能力や、治療を理解し安全に医療看護を提供する能力を身につけるため、看護を基盤にさらに医学的知識・技術を強化する研修です。対象となる患者さんの状態に合わせたタイムリーな対応と専門性を発揮することで、質の高い医療・看護を効率的に提供できる看護師の育成を目指しています。

目標

  • 1.高度医療や地域医療の場において、特定行為に必要な臨床判断を包括的にできる知識・技術・態度を養う
  • 2.特定行為を適切なタイミングで倫理的かつ安全に行える知識・技術・態度を養う
  • 3.多職種の専門性を尊重し、チームが円滑に働くように支援できる知識・技術・態度を養う
  • 4.多職種と協働して、主体的に問題解決できる知識・技術・態度を養う
  • 5.医学的視点だけでなく看護学的視点を融合した全人的な看護が展開でき、それを標準化する能力を養う

当院の研修制度の特徴

救急医療の充実・地域医療連携の強化という役割機能から、救急・集中領域に関連した内容を中心に、地域医療にも貢献できる区分を選択し、令和2年度より開講しました。現在は、よりタイムリーな医療・看護の提供、医師のタスクシェア、高齢者の合併症リスク低減等の観点から、開講区分の追加および「術中麻酔管理領域」・「救急領域」・「集中治療領域」の3パッケージを導入しています。

令和6年度はさらに、医療の動向と患者の侵襲低減に向けて、「栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連」を追加し、12区分及び領域別パッケージ3つを開講します。

開講する特定行為区分

特定行為区分

当院では以下の特定行為区分を開講します。



  • 1)基本モデル
  • 2)術中麻酔管理領域パッケージ
  • 3)救急領域パッケージ
  • 4)集中治療領域パッケージ
  • 5)追加オプション



1)基本モデル(2行為) ※共通科目の受講は必須

特定行為区分 特定行為
①栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
  • ・持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
  • ・脱水症状に対する輸液による補正


2)術中麻酔管理領域パッケージ(8行為)  ※共通科目の受講は必須

特定行為区分 特定行為
①呼吸器(気道確保に係るもの)関連
  • ・経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
②呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連
  • ・侵襲的陽圧換気の設定の変更
  • ・人工呼吸器からの離脱
③動脈血液ガス分析関連
  • ・直接動脈穿刺法による採血
  • ・橈骨動脈ラインの確保
④栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
  • ・脱水症状に対する輸液による補正
⑤術後疼痛管理関連
  • ・硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与量調整
⑥循環動態に係る薬剤投与関連
  • ・糖質輸液又は電解質輸液の投与量調整


3)救急領域パッケージ(9行為)  ※共通科目の受講は必須

特定行為区分 特定行為
①呼吸器(気道確保に係るもの)関連
  • ・経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
②呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連
  • ・侵襲的陽圧換気の設定の変更
  • ・非侵襲的陽圧換気の設定の変更
  • ・人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整
  • ・人工呼吸器からの離脱
③動脈血液ガス分析関連
  • ・直接動脈穿刺法による採血
  • ・橈骨動脈ラインの確保
④栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
  • ・脱水症状に対する輸液による補正
⑤精神及び神経症状に係る薬剤投与関連
  • ・抗けいれん剤の臨時の投与


4)集中治療領域パッケージ(10行為)  ※共通科目の受講は必須

特定行為区分 特定行為
①呼吸器(気道確保に係るもの)関連
  • ・経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
②呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連
  • ・侵襲的陽圧換気の設定の変更
  • ・人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整
  • ・人工呼吸器からの離脱
③循環器関連
  • ・一時的ペースメーカの操作及び管理
④栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連
  • ・中心静脈カテーテルの抜去
⑤動脈血液ガス分析関連
  • ・橈骨動脈ラインの確保
⑥循環動態に係る薬剤投与関連
  • ・持続点滴中のカテコラミンの投与量
  • ・持続点滴中のNa、K、Clの投与量の調整
  • ・持続点滴中の降圧剤の投与量の調整


5)各オプション

「基本モデルに追加する方」・「すでに共通科目履修を修了しており、区分別科目のみを追加受講する方」は下記10区分より選択して受講が可能です。ただし、定員はモデル・パッケージの受講者を優先させていただきます。


特定行為区分 特定行為
①呼吸器(気道確保に係るもの)関連
  • ・経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
②呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連
  • ・侵襲的陽圧換気の設定の変更
  • ・非侵襲的陽圧換気の設定の変更
  • ・人口呼吸管理がなされている者に対する鎮静剤の投与量の調整
  • ・人工呼吸器からの離脱
③呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連
  • ・気管カニューレ交換
④腹腔ドレーン管理関連
  • ・腹腔ドレーンの抜去(腹腔内に留置された穿刺針の抜針を含む。)
⑤栄養に係るカテーテル管理
(中心静脈カテーテル管理)関連
  • ・中心静脈カテーテルの抜去
⑥栄養に係るカテーテル管理
(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連
  • ・末梢留置型中心静脈注射用カテーテルの挿入
⑦創傷管理関連
  • ・褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去
  • ・創傷に対する陰圧閉鎖療法
⑧動脈血液ガス分析関連
  • ・直接動脈穿刺法による採血
  • ・橈骨動脈ラインの確保
⑨術後疼痛管理関連
  • ・硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与量調整
⑩精神及び神経症状に係る薬剤投与関連
  • ・抗けいれん剤の臨時の投与
  • ・抗精神病薬の臨時の投与
  • ・抗不安薬の臨時の投与

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