11:20開場、12:20開会
開会の挨拶と企画について
- A-01 動脈硬化研究にみる臨床ニーズと概念・研究テーマの変遷
加藤 誠也(済生会福岡総合病院病理診断科)
シンポジウム動脈硬化:治療学の進歩と病理学への期待
第29回日本血管病理研究会ではテーマを「血管病理、実臨床からの期待」として、医療医学の進歩に係らずなお立ちはだかる課題を実臨床ニーズとして再認識し、あらたな研究推進の原動力に資する会としたいと考えております。本シンポジウムはコアとなる企画です。最前線で血管治療を担っておられる臨床家から研究者へのメッセージから病理学的研究のトップランナーの先生に御講演頂き、参加者の皆様ともリアルワールドのアンメットニーズを共有し、あらたな研究への意欲を募らせて頂ければ幸甚です。
座長:浅田 裕士郎(宮崎市郡医師会病院病理診断科)
久保田 徹(済生会福岡総合病院心臓血管・大動脈センター・循環器内科)
- S-01 下肢末梢動脈疾患における高度石灰化病変に対する血管内治療の現状
末松 延裕(済生会福岡総合病院心臓血管・大動脈センター・循環器内科)
- S-02 大動脈瘤・大動脈解離診療の現況
伊東 啓行(済生会福岡総合病院心臓血管・大動脈センター・血管外科)
- S-03 大動脈壁循環不全が誘導する大動脈変性・腹部大動脈瘤
財満 信宏(近畿大学農学部・アグリ技術革新研究所)
- S-04 Eyes wide shut:動脈硬化病変の形成におけるコレステロールとTGの蓄積
池田 善彦(国立循環器病研究センター病理部)
- S-05 動脈硬化性疾患へのアプローチ:モデル動物からヒトへ
山下 篤(宮崎大学医学部病理学講座)
一般演題 (1)
座長:横内 幸(東邦大学医療センター大橋病院病理診断科)
- O-01 約40年経過した川崎病の冠動脈病変を観察し得た心臓移植症例
雨宮 妃(国立循環器病研究センター病理部)
- O-02 高度な冠動脈病変を伴うIgG4関連疾患の1症例 PidPort
佐藤 若菜(東京都監察医務院監察医室)
一般演題 (2)
座長:菅野 裕幸(信州大学医学部病理組織学講座)
- O-03 白質脳症を呈し脳生検で診断しえたアミロイドアンギオパチー関連炎症の一例PidPort
原 佑碩(済生会福岡総合病院脳神経内科)
- O-04 全身性強皮症にて高血圧を伴わない血栓を主体とする急性TMAにより亡くなった剖検例 PidPort
上杉 憲子(福岡大学医学部病理学教室)
一般演題 (3)
座長:畠山 金太(国立循環器病研究センター病理部)
- O-05 致命的な門脈血栓を合併した常染色体優性多発性嚢胞腎 (ADPKD) の1剖検例
倉田 厚(東京女子医科大学病理学)
- O-06 深部静脈血栓におけるfibroblast activating protein-αの発現とその機能
大栗 伸行(宮崎大学医学部病理学講座)
ワークショップNew age Vascular Research: 動脈硬化と血管傷害のメカニズム
座長:今中 恭子(三重大学医学部修復再生病理学講座)
羽尾 裕之(日本大学医学部病態病理学系人体病理学分野)
- W-01 香気成分β-カリオフィレンがニコチン誘導性血管変性に及ぼす影響評価
東原 真代(近畿大学大学院農学研究科応用生命化学科)
- W-02 大動脈壁内循環不全を起点とする動脈石灰化新規モデル動物の作出およびメカニズム解明のための病理解析
須見 友子(近畿大学大学院農学研究科応用生命化学科)
- W-03 腹部大動脈瘤形成におけるSmoothelin-Bの関与
福田 安希代(日本大学医学部病態病理学系人体病理学分野)
- W-04 プラーク内PTX3は動脈硬化の進行に伴い増加するが、血栓形成には抑制的に働く可能性がある
大谷 知之(国立循環器病研究センター病理部・近畿大学医学部病理学教室・財団新和会八千代病院病理診断科)
特別講演 (1) 微小循環・リンパ管研究のフロンティア
形態病理学の進歩は病因・病態の理解のみならず臨床治療学においても多大なる貢献して参りました。しかし、なお立ちはだかる困難な症例、残余リスクの救済のために我々はさらに大きく眼を開く必要があります。従来、可視化できる情報に乏しく、臨床医学的にも認識されることの少なかった微小循環・リンパ管を介する病態解明に挑戦するRising starの先生方に講演を依頼させて頂きました。参加者の方々のそれぞれの研究テーマにも新しい切り口を感じて頂きたいと存じます。
座長:池田 栄二(山口大学医学部病理形態学講座)
- T-01 発生・分子生物学的観点からの内皮細胞分化機構と疾患治療
丸山 和晃(三重大学大学院医学系研究科修復再生病理学講座)
- T-02 肝内微小循環:肝疾患の病態に及ぼす影響と治療標的としての可能性
近藤 礼一郎(久留米大学医学部病理学講座)